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第20回『Case1-1:グランドホテル秋月館(仮称)』

第20回『Case1-1:グランドホテル秋月館(仮称)』

美田

さて、改善策を講じるためには、まず第一に「自身を、現状を知る」ことが必要です。

ダイエットをしようと思ったら、体重や体脂肪率を計ることから始めますよね。

これは、「NBSチェックリスト200」で言うところの [Check No20] 自社施設の強みと弱みを把握できているか ですが、

じゃらん時代、私たちはこれを「自社の魅力の棚卸し」と呼んでいました。

「施設が古い」とか「風呂が狭い」とか、「弱み」を論うのではなく、まずは「良いところ」をピックアップするようにしていたからです。

そして、「良いとこ探し」をする中で重要なのが、主観的な視点だけでなく、客観的な視点で自社を観察すること。

難しいかもしれませんが、クチコミには多くのヒントが書き込まれていますし、

ゲスト目線、あるいは競合他社の目線で自社を見つめ直してみると、思わぬ魅力が発見できるものです。

逆に、「強み」だと考えていた点が競合他社にも共通するものであれば、ともすると「弱み」に転じてしまう可能性もあるのです。

できれば、オーナーや管理職の方々だけでなく、現場スタッフの皆さんにも、一度やってみていただきたいことですね。

 

長野

現場ならではの視点は重要ですよね。

さらに、こういった試みは一度だけでなく、定期的に行ってみるのも良いかもしれません。

秋月館様では、支配人ほか複数名とのミーティングでまず第1回目の「強み」「弱み」の洗い出しは終えているので、次のフェーズに移りましょうか。

先述の通り、良いものはたくさんお持ちなのに、アピールしきれていない、というのが我々コンサルタントの第一印象でした。

具体的に言うと、エントランス等のパブリックスペースが広々としている、客室の間取りも広い。

更に、今年に入って一部客室をリニューアルしています。

クチコミで評価されている料理に関しては、地物ブランド食材を提供しているのみならず、

夕食の献立を半月毎に変更していたり、朝食にも郷土料理が盛り込まれていたり。

客室内アメニティには、地元のお土産として人気のグッズを取り入れています。

 

美田

OTA各社の画面を見ると…「プラン詳細」には記載があるようですが。

 

長野

そうですね。「プラン詳細」まで辿り着いてくださった方には伝わる情報ですね。

もったいない、と思いませんか?これらの中には、最も目に付く「キャッチ」に記載すべき情報もありますよね。

「NBSチェックリスト200」[Check No35] プラン内容(施設紹介文など)は、セールスポイントを記載しアピールできているか は、

キャッチやプラン名も含めて、「適材適所」な情報であること、かつ「季節感」がポイントなんです。

プランは季節に応じて出し入れ出来ていても、キャッチや施設紹介文はほとんど変更していない、という施設が意外に多いものです。

全文を変更せずとも、改装等の最新ニュースや季節感を折り込む等のマイナーチェンジは頻繁に行って良いのです。

最大のアピールポイントは、いっそ「屋号」にしてしまいましょう。

宿名を変えてしまうというと乱暴ですが、屋号にキャッチコピーを付けるんです。

 

美田

「〇〇温泉 〇〇」といったエリア名 折り込み型から、

「天空露天の宿」「湖畔のオーベルジュ」等々、自社のウリを付けた屋号も、ひと頃より多く見られるようになりました。

あと、屋号の変更は基本、OTAに申請が必要かと思われるのと、OTA運営元により

「屋号はパンフレットや公式サイト記載と同一であること」の規定が設けられている場合もありますので、

変更される際はご注意くださいね。加えて、キャッチ、施設紹介文等の書き換え時には、

あわせて、改装や備品の見直し等のあと抜け漏れがないか、

「NBSチェックリスト200」[Check No54] 施設案内に客室の設備、備品はもれなく記載されているか もチェックしておかれると良いと思います。

 

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